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渋谷教育学園渋谷中学高等学校

パソコン操作が苦手な教員でも迷うことなく使用できると思います

  • 中1から高3まで完全な一貫システム!
  • マニュアルなしでも使える操作性!

完全な中高一貫教育に対応!

教員の作業負担を軽減したい

2015年に創立20周年を迎えた渋谷教育学園渋谷中学高等学校(田村哲夫校長)は、21世紀の国際社会で活躍できる人材育成を目指し、自らの手で調べ、自らの頭で考える「自調 自考」を根幹にしたカリキュラムで国内有数の進学校として発展を続けている。

こうしたなか、従来の校務処理の流れを見直して教員の作業負担を軽減するために導入したのが『スクールマスター』だ。

教務部長を務める江野弘幸教諭は、その理由を次のように語る。
「本校では、これまで成績処理についてはコンピュータの得意な教員が独自に構築したシステムで処理してきました。つまり、個人が作ったものを学校全体で活用していたという経緯がありました。しかも、指導要録はずっと手書き作成だったため、これらをパッケージ型ソフトウェアに移行してデータを一元化することで、教員の作業負担を減らしたいと考えました」

また、学校全体の情報システムを管理する二ノ宮和夫氏は「2年前に教員のパソコンを刷新することになったとき、それまで成績処理を行っていたOfficeのバージョンと互換性が保てなくなったことも導入するきっかけになりました。そこで、数社によるデモを行って選んだのが『スクールマスター』です」と説明する。

そんな『スクールマスター』は、まさに同校がねらいとする「校務の効率化で、空いた時間を生徒のために!」がコンセプト。日々の煩雑な事務作業から教員を解放することを目的に開発されたシステムである。通知表、指導要録、調査書、成績資料等の作成を始め、 学校ごとに異なる帳票や各種選択教科の管理まで対応するなど、学校独自の教務処理ソフトとして活用できるのが最大の特長だ。

加えてデータの登録作業についても、一度入力すれば関係帳票に自動で反映されるため、 従来煩わしかった転記作業が大幅に効率化できると、すでに全国500校以上で導入されている。

完全な中高一貫教育に対応

なかでも、導入にあたって江野教諭が決め手になったと語るのが、学校の特色に合わせてさまざまなカスタマイズができることだった。その1つが中1から高3まで6年間を通じた完全な中高一貫対応システムへの対応である。「普通は中高一貫校といってもシステム の入り口は中学・高校と分けるもの。しかし、本校の教員は中学から高校まで6年間続けて担当するケースが多いため、入り口を1つにして同じ画面上で一括して検索できるようにする必要がありました」

また、帳票も既存のレイアウトパターンを学校独自の仕様に改編したほか、海外の大学に留学・進学する生徒も多いため、その仕様に合わせた成績証明などの英文書類も充実させた。

このように『スクールマスター』は、学校と話し合いながら欲しいものを作っていけるソフトであり、各校に合わせたカリキュラムを設定したうえで納品するため、導入後はスムーズに運用できるのが強みだ。

優れたユーザビリティを評価


(右)江野弘幸教務部長
(左)二ノ宮和夫事務システム担当

一方、全教員が使用するためには使いやすさも大事なファクターになる。その点も、マニュアルなしでも使える操作性を追求したユーザビリティを江野教諭は評価する。「感覚的に誰でも操作できるわかりやすいメニュー画面や、その先もプルダウン等のマウス操作だけで簡単に検索できるなど、パソコン操作が苦手な教員でも迷うことなく使用できると思います」

あるいは、機能面でも「印刷プレビュー画面上で所見の修正や文字サイズ変更ができ、そのままデータベースに反映される。これは他社にはない機能でした」と続けた。

さらに、システムを管理する立場として二ノ宮氏が便利だと指摘したのが、パソコンによるリモートサポートだ。「電話だけではなかなか伝わりきれない、起きている事象やデー タにどのような不具合が出ているかを画面で直接確認してもらえるので、迅速な修正が可能になりました」

ちなみに、同校のシステムはセキュリティに配慮しイントラネット上で稼働しているが、 学校側が許可した場合のみ同社がインターネットで外部から閲覧できるようになっている。

実績と進化で「時間づくり」に貢献

同校では『スクールマスター』を昨年8月から半年かけて学校向けに調整する期間に当て、本年4月より従来システムと並行して稼働させていく。「本当の意味で教員の事務負担を軽減するシステムとして完成できるよう、1年を通して実証することで見えなかった課題をクリアしていく予定です。そうなれば、近い将来には他の様々な分野にも拡張していきたいですね」と期待する江野教諭。

また、二ノ宮氏も「私が以前関わった大学の学籍管理システムと比べても全く遜色のないシステムであり、しかも非常に低コストで実現できたと満足しています。今後はタブレットの活用も視野に入れていくつもりです」

校務の情報化の目的は、事務処理を効率化することで教員のゆとりを確保し、空いた時間を生徒の教育活動に当てることである。しかし、使い勝手が悪ければ余計に作業を増やしてしまう結果になるため、同校のように学校の独自性をどうシステムに反映させるかがカギになる。その意味で、多くの学校現場で改良を重ねてノウハウを蓄積し、教育市場に特化した校務支援ソフトとして進化を続ける『スクールマスター』なら、教員が本来の 仕事に専念するための「時間づくり」に貢献できそうだ。

出典:日本教育新聞 平成27年5月18日号
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