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帝京中学校・高等学校

「私は、春休みが怖かった」それがスクールマスターを導入すると、、、

  • Point 1年度更新の作業負担が大幅に減った
  • Point 2コストが1/3に軽減できた
  • Point 3ホワイトボードも電子化

大手ベンダーの古いシステムから脱却

学校法人帝京学園帝京大学系属帝京中学校・高等学校(東京都板橋区)の建学の精神は「努力をすべての基として」という言葉からはじまる。学校生活を通じて目標に向かい、最後まで努力する心“帝京魂”を育むことで「変化の激しい多様な社会で活躍できる人間」を世に送り出してきた。中高一貫教育の同校は現在クラス数が42、1,200人を超える生徒が学んでいる。
「中学校には特進・進学の2つの一貫コース、高等学校には特進・進学・インターナショナル・アスリートの4つのコースがあり、大学進学に加えて様々な分野のスペシャリストの育成を見据えている点が本校の特色です」と校長の星野博史教諭は語る。

導入前の状況


学校長:星野博史氏

大手の古いシステムに振り回された15年

帝京中学校・高等学校の教務部では、1990 年代後半から Excel や Access を用いてデータを管理していたが、多様なコース制を導入した 1998 年頃から管理が煩雑になったため、2004 年の新校舎建設を機に国内大手の上場 IT 企業に校務システムの構築を依頼。それから15年間、前システムを運用してきた。

数億円が費やされた前システムは当初の計画通りに稼働し、その後も安定稼働し続けた。しかし、新しいコース設定や、成績処理が必要になる度にエンジニアと打ち合わせをして仕様変更を加えていく必要があり、そのうち、対応ができない要件も発生してきた。

大手 IT ベンダーが組み上げてブラックボックス化した校務システムは、職員が触れることができず、データに問題があるたびにエンジニアを呼び寄せ、コマンドを叩いて原因を調査するなど、問題発生からオンサイトでの解決まで1週間を要することも頻繁にあった。

導入の決め手

調査書の新書式に間に合わない


事務長:渡辺 毅氏

2020年度の文部科学省の大学入試制度改革の取り組みにおいては、同省の発表から実施までの期間が短いため、固定化した前システムでは、調査書発行にシステムが間に合わない状況に陥った。

「本校の様々なコースに対応していて使いやすかったのですが、文部科学省の大学入試改革への対応を契機にパッケージソフトの導入を検討することとなりました」と教務主任・情報管理主任の三輪清隆教諭は振り返る。

当初は前システムをバージョンアップして対応しようと考えていたそうだ。「しかし、新制度の調査書フォーマットの確定が遅れていたため、開発に着手できませんでした。開発期間を短縮せざるを得ず、このまま進めると費用が膨らむことも予想されました」と三輪教諭。

そこで柔軟にカスタマイズでき、前システムに近い運用方法も可能であることを条件に複数のシステムを比較検討。その結果、「スクールマスターZeus」を採用した。「移行は非常にスムーズでした。現段階でのコストは従来の3分の1程度になりましたが、今後予定する機能追加を考えると、長期的にはさらに効果が大きいと考えています」と事務長の渡辺毅氏は語る。

導入後の変化

「もう春休みが怖くない」

3 月といえば教職員にとっても春休みと思われがちだが、実は一年で最も忙しい時期である。成績を出し、卒業生を送り出し、進学準備、新クラス編成、入転校の作業、入学準備など多くの事務作業に追われる。

複雑化でブラックボックス化した前システムでは、年度更新の際に新学年を確定させると後戻りができないため、問題が発生した際にはITベンダーの対応を待たねばならず、途中から年度更新の際にはITベンダーのエンジニアに常駐してもらうことになったという。それでも、一発で年度更新が終了することはなく、2 度、3 度のやりなおしが発生していた。

それが、スクールマスターZeusでは自由なタイミングでの更新や後戻りも機能として搭載しており、誰でもすぐに対応できるので、生徒の進級・卒業、カリキュラムの変更といった年度更新時の負担が大幅に軽減され、春休みの憂鬱から解放されたという。

コスト面でも大きなメリットがあった。事務長の渡辺氏によると、初期導入コストは 1/3 となり、今後の運用コストをトータルで考えれば、1 桁違う金額の差が生まれるという。

15 年間同校の運営を支えてきたカスタマイズされたシステムを捨てることに職員の抵抗はなかったのだろうか ?


情報管理主任:三輪 清隆氏

「システムの入れ替えで混乱は全く発生しなかったです。教職員からは直感的に使えて迷いがない。いままでより簡単に入力できる」と高い評価が得られていると情報管理主任の三輪氏は笑顔で答えてくれた。

ホワイトボードも電子化へ

また従来は生徒の出欠席状況の確認に時間が必要だったが、日ごとに生徒の状況を入力する仕組みになっているので、その日のうちに全クラスの出欠席の状況を正確に把握できるようになった。星野校長は「いままで全生徒 1,200 名のうちどのくらい休んでいるかは、各担任が朝礼で出欠を取り、職員室にホワイトボードに書いた数が夕方に集計されたものを見て把握していたが、今回のコロナ禍で新システムが早速役立っている」という。

今後の理想の未来は?

新しい教務システムを作っていきたい

同校では今年度 Wi-Fi 6 の環境を整備し、職員に iPad を配布。2021 年度からは生徒への iPad 導入も開始される。同校では、生徒ひとりひとりの探究活動、生徒会・委員会、学校行事、部活動、留学、スポーツ活動などにおける主体性評価は理想の評価であると考えており、成績だけにとらわれない帝京での6年間の学びを継続的に多角的な視点で記録している。これから文部科学省が取り組む大きな変化を組み入れて、柔軟に対応できるシステムを作り上げていくためにも、ウェルダンシステム株式会社と一緒に学校現場のニーズについて積極的に情報交換し、新しい教務システムを作っていきたい、と今後の抱負を語ってくれた。

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